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「秋田のこくほ」 (2010年07月)

表紙
<表紙>

目次


西馬音内盆踊り/羽後町
CONTENTS

  保険者紹介〜きめ細やかな健康づくり対策を〜 羽後町


  連合会の動き


  保健対策シリーズ No.337
  いつまでも素敵な女性であるために
  〜女性の健康を考える集い〜
  潟上市健康推進課



  生活習慣病予防の食事 (社)秋田県栄養士会
  どうしてもたくさん食べたいときは 


  メタボ予防特集「メタボと歯の健康」
  〜「歯周病」とメタボリックシンドロームとの関連〜         
  木村歯科医院 院長 木村貞昭



  連合会からのお知らせ


  きらめく国保スタッフ・連合会の日誌から

保健対策シリーズ
<337>
 
いつまでも素敵な女性であるために                  〜女性の健康を考える集い〜
 

【潟上市健康推進課】 

 平成17年3月に天王町、昭和町、飯田川町の3町が合併し、潟上市が誕生しました。少子高齢化、過疎化が急速に進展する県内にあって、人口の増加が見込まれ、若年層を中心とした将来の発展に可能性を秘めた地域です。
 今回は平成22年2月に開催した、市民と行政及び関係団体が協働で行った「女性の健康を考える集い」をご紹介します。

 
素敵な女性であるための秘訣を探る

 上記のキャッチフレーズを掲げ、開催場所を2箇所に設定し、延べ202人の方が参加され大変にぎわいました。
 会場には、中高年期の女性に起こる変化や生活習慣、心の健康についての知識の普及や改善方法を伝えるため、体験・相談コーナー(骨密度測定、体脂肪・血圧測定、乳房自己検診法)、骨みっちりレシピ展示・試食コーナーを設置し自由に巡ってもらいました。
 骨密度測定コーナーでは国保連合会の機器を借用し測定も担当していただきました。今まで検診を受ける機会がなかった方や若い方にとっても大変好評でした。
 相談コーナーでは、現在の自分の健康状態を確認して、今後気をつけなければいけない点を参加者とともに見直しました。
 乳房の自己検診体験コーナーでは「しこりがはっきりとした硬さであった。」「実際自分にもあり得る事と刺激を受けた。」など、おどろきの反応がみられました。
 「肌年齢がわかるチェックもあればいがったな。」という要望も出ており、各種コーナーはにぎわいをみせていました。
 骨みっちりレシピ展示・試食コーナーでは市食生活改善推進協議会の皆さんがレシピの説明とカルシウムを効果的に摂る方法を伝授してくれました。「大豆ごはんは豆をまるごと食べることができてとても良い。」「いつも食べている食材にカルシウムやビタミンがこんなに含まれているとは知らなかった。」「すぐにでも作れそうなレシピでありがたい。」など、試食をしながら話に華が咲いていました。
 後半には、南秋田整形外科の小玉弘之医師より「女性の健康と骨粗鬆症」と題してご講演をいただきました。
 「集いに参加したことで、普段なかなか聞くことのできないお医者さんの話が聞けて、骨密度も測ってもらい、試食もして栄養の勉強もできた。」「自分の健康を考えるよい機会だった。」「久しぶりに知人に会って話ができた。またこういう集いがあれば参加したい。」などの感想が出され、参加したことで皆さんがさらに素敵に輝いていたのが印象的でした。

 
つらいなかでも前向きな気持ちで若々しく 女性の元気は地域の元気の源です

 正常骨と骨粗鬆症骨モデルをみてもらっていたときに「治療を続けているがなかなか改善しない。」ともらす方がおり、治療には時間がかかることを伝えると「あきらめたらいけない。なんでもあきらめたらそれで終わりだな。」と前向きにとらえてくれました。また、「骨の大事さ、常に食事に気をつけて年齢を重ねていく事の大事さを知らされた。」「できるだけ老後に人の世話にならないように努力していきたい。」などの反応がありました。身体的・精神的につらくなりがちな時期に前向きに将来を見据えており、健康づくりの意識の高まりが感じられました。女性のライフステージの節目、節目でサポートしていくことの大切さを再認識しました。
 
今年度は女性のがん予防を考える そして、総合的な健康づくりへ

 この集いでは骨粗鬆症予防をメインに行いましたが、今年度は女性のがん予防にスポットをあてて女性の健康を考える集い第2弾を開催する予定です。さらには「うちの父さんはあまり外に出たがらない。男性の健康を考える集いも開催したらどうか」という要望もあり、「ますます潟上市の皆さんが元気になる。」そんな姿を描きながら呼びかけのキャッチフレーズを考える今日この頃です。




保険者紹介 羽後町

保険者紹介


【西馬音内盆踊り】
 国の重要無形民俗文化財に指定され、日本三大盆踊りのひとつとされている。毎年8月16日〜18日の3日間、10数万人の観光客で賑わう。



きめ細やかな健康づくり対策を

 町の保健事業の中心となる検診事業は、新年度前に全町7地区に委嘱している270名の健康推進委員の方々のご協力による、検診申込書のとりまとめから始まります。これは結核検診・特定健康診査・一般健康診査・がん検診(肺・胃・大腸・前立腺・子宮・乳)・骨粗しょう症検診のうち、各世帯の世帯員がどれを受診するのかを調べるもので、これにより前もって正確な検診対象者を把握し、スムーズに受診できるようにするものです。各種検診の年間の日程表は4月に各家庭に配布されます。また、検診事業のほか健康相談、訪問指導等の保健事業や、生活習慣病予防のため行政区毎の健やか教室も開催しており、町民の皆さんに対するきめ細やかな健康づくり対策が図られるよう気を配っております。
 特定健康診査は、「メタボ検診」という名称が浸透しつつあるものの、町民の方々には正式名はまだなじみが薄いように思われます。受診の結果、特定保健指導が必要とされる方々には、個別指導によるメタボリック改善教室(動機付け支援・積極的支援)を開催していますが、受診率の低いことが課題となっております。
 広報活動につきましては、毎年「広報うご」に国保事業会計の状況と特定健康診査・特定保健指導受診の勧めと、生活習慣病の予防について掲載しております。
 今後とも、PR活動をより充実させ、町民の皆さんが受診しやすい検診・保健事業を進めてまいりたいと思います。









国保主管課長より一言
町民課長 柴田長市

 健康の大切さ

 フルマラソンの自己記録更新に挑戦していた40半ばまでは、自分が病気になることなど考えたこともありませんでしたが、45歳の時に半年ほどの不摂生が祟り、折角の健康体を壊してしまいました。昨年5月に国保担当課に異動になり、改めて健康の大切さを再認識するとともに、国保運営の難しさを痛感しております。
 とりわけ、21年度の国保会計は高額の医療費が数多く発生したことなどにより予算補正を余儀なくされましたし、22年度も大変厳しい財政運営が続きます。何とか特定健康診査や保健指導等が功を奏し、医療費が下降線をたどることを願っております。
 健康の維持には継続的な運動が効果的だといわれておりますが、私も引き続きランニングに親しんでいきたいと思います。










       
メタボ予防特集「メタボと歯の健康」
「歯周病」とメタボリックシンドロームとの関連
 



前回は「歯周病」の症状についてお話しました。今回は「歯周病」とメタボリックシンドロームとの関連についてお話します。

歯周病と全身疾患との関連性

 歯周病の研究が進むにつれ「歯周病と全身疾患との関連性」がかなりの領域で密接につながっている事が分かってきました。考えてみれば当然であります。何故なら口は体の一器官であり、食物を摂取してエネルギーの基にするという動物として避けて通れない宿命のスタートを握っている器官だからです。
 野生動物が高齢になって死を迎える時とは歯が欠落して上手く食事が摂れなくなった時だと聞いています。
 メタボリックシンドロームの要件である➀肥満 ➁高血糖 ➂高脂血症 ➃高血圧 の全てに深く係わってくるのは食事であり、規則正しくバランスのとれた食事をしていく為には健康な口腔が必要となってきます。そしてそれは取りも直さず歯であり歯周組織の健康につながってきます。
 最近では特に糖尿病との関連性が問題視され、腎症、網膜症、神経障害、大血管障害、小血管障害に次ぐ第6番目の慢性合併症といわれるようになりました。国内外の調査から、糖尿病の人はそうでない人に比べて「歯周病」の罹患率が高く、重症化しやすい事。そして残っている歯の本数が少ない事が分かっています。


歯を失うと…

 歯周病になり重症化して歯を失うと、どうしても咬みやすい軟らかな食品摂取に偏るようになります。このような食品の多くは吸収の早い糖類を多く含む傾向にあり、血糖値を急激に上げる傾向があります。
 咬みごたえのある食品はゆっくりとした食事につながり、食べ過ぎの防止になります。又、咬みごたえのある食品には食物繊維を多く含む傾向があり、食物中の糖質、脂質といったものも少なめな事に加え吸収をもゆっくりにします。もちろん歯周病の治療で糖尿病の治療が全て完結するなんて事はありませんが、歯周病の治療・管理がうまくできている事によって血糖値のコントロールも改善したとの報告もなされており、両者には双方向の関係があるのではないかとも考えられています。
 103歳の教育学者の昇地三郎先生も長寿の秘訣の一つに「一口30回咬む」という事をおっしゃっています。
 よく咬む事により少量でも満腹感を得られ、食べ過ぎを防止でき、結果として肥満予防・メタボ予防にもつながります。
 何でもしっかり咬める健康な歯・歯周組織を持ち続けたいものです。


プロフィール

 木村歯科医院 院長 木村貞昭

 昭和57年に岩手医科大学歯学部を卒業、岩手医科大学歯学部第二口腔外科に勤務する。
 昭和61年に雄勝中央病院歯科勤務を経て、昭和63年、湯沢市に木村歯科医院を開設し、現在に至る。








秋田県国民健康保険団体連合会