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「秋田のこくほ」 (2011年04月)

表紙
<表紙>

目次


山菜祭り/五城目町
CONTENTS

  保険者紹介 五城目町


  連合会のうごき


  保健対策シリーズ No.340  笑顔かがやくまちをめざして!
  大仙市健康増進センター



  生活習慣病予防の食事 (社)秋田県栄養士会
  食卓に彩りをそえて元気な毎日 


  がん対策特集「がんについて知ろう」
  第1回 予防可能ながん 〜子宮頚がん〜         
  市立秋田総合病院 産婦人科産科科長 福田 淳



  きらめく国保スタッフ・連合会の日誌から

保健対策シリーズ
<340>
 
笑顔かがやくまちをめざして!
 

【大仙市健康増進センター】 

 大仙市は、平成17年3月22日に大曲市、神岡町、西仙北町、中仙町、協和町、南外村、仙北町、太田町の8市町村が合併し誕生しました。
 今回は、合併前より実施している「パパママ教室」についてご紹介します。

 
はじめに

 「パパママ教室」は、夫婦で協力して楽しくゆとりある子育て支援を目指して、3講座を1クールとし、年12回行っています。
 
第1講座

●二人でできる妊婦体操
●ワンポイントアドバイス
 助産師より、妊娠中のリラックス方法、よいお産に向けての体操について。
 また、若い世代が集まる貴重な場をとらえ、ワンポイントアドバイスとして、タバコの影響について保健師による講話も実施しています。

 
第2講座

●沐浴実習及び交流会
 毎回定員いっぱい好評の沐浴実習です。一組ずつ体験できるようにスタッフ数も配慮しています。パパの一生懸命な姿にこれからの育児に前向きに取り組もうとする様子がうかがえます。

 
第3講座

●パパの妊婦体験
●パパとママからのメッセージカードづくり
●絵本の読み聞かせ
 パパが妊娠シミュレーターを着用し、妊婦体験を行います。体験したパパからは“身重の大変さがわかり、もっといたわろうと思った。”“妻の気持ちをわかることができた”などの感想をいただいています。そして、体験後に夫婦で記念撮影。その場で写真をプレゼントし、生まれてくる我が子への思いをメッセージへ残します。

 
赤ちゃんをみんなで支える体制づくり

 大仙市においても核家族世帯、市外からの転入の方が増えています。参加者同士の交流をもち仲間づくりができるよう推進しております。また、最近では祖母の参加もみられます。これから生まれてくる赤ちゃんをみんなで支えていける体制づくりも大切と考えています。
 生後4ヶ月までの乳児を全戸訪問する「こんにちは赤ちゃん事業」で、悩みの相談、情報提供を行い、母子ともに健康で安心して暮らせる家庭環境を築けるよう支援してまいります。




保険者紹介 五城目町

保険者紹介


【山菜まつり】
 500年の歴史がある五城目朝市の中で、春に開催されている山菜祭りです。
 今年は、5月15(日)午前9時から正午までです。


メタボリックシンドローム対策 〜スリムな体型づくりを目指して〜

 当町では健診の事後指導として、平成14年度より糖尿病予防を目的とした「いきいき健康教室」を実施しております。さらに、平成20年度からは健診の結果、メタボリックシンドロームに該当した方を対象に町の保健師による健診結果とメタボの関係についての説明や栄養士の調理実習と栄養指導、健康運動指導士によるメタボ解消の運動指導等の内容で年5回実施しています。
 自分の健診結果を理解することで今の体の状態に気付いてもらい、生活習慣の見直しと改善に向けて支援できるよう取り組んでいます。
 昨年度は町の屋内温水プールを利用して水中運動を実施したことで、参加者からは教室終了後も水中ウォーキングを継続しているという声が聞かれ、よい動機づけになったと思っています。
 回を重ねるごとに参加者どうしの仲間意識が強くなっていくようで、「スリムなウエストを!」を目標にお互い励まし合いながら楽しく運動している様子が感じられます。2年前には、参加者の中から自主グループができ、現在も月2回、健康運動指導士によるストレッチ体操やリズム体操などを行っております。
 40代・50代の参加者が少ないのが毎年の課題ですが、今後もメタボの早期予防と改善を目指し、効果的な内容を企画して結果につなげることができるよう支援していきたいと思っています。









国保主管課長より一言
町民福祉課長 目黒 洋

 

 高齢化率の高い本町にとっては、地域における「健康づくり」や「生きがいづくり」に積極的に取り組んでいく必要があります。幸い、元気な高齢者が多く、私自身が見習わなければならないと思っています。
 昨年は、本場カナダでアイスホッケーをやる機会に恵まれ、久しぶりのプレーに感動し、今後も続けたいと思いましたが、結局、元の木阿弥で、全く運動しない日々が続いています。
 今後とも、生活習慣病の予防を重視した特定健康診査・特定保健指導の充実と健診率のアップに努めるとともに、町民に健やかで幸せな生活を送ってもらうべく、自らも積極的に健康づくりに努力したいと考えています。
(4月1日付け異動により総務課へ転出)







       
がん対策特集「がんについて知ろう」
第1回 予防可能ながん 〜子宮頚がん〜
 



 日本人の死因の第1位は「がん」で、一生のうち、2人に1人が発症していると言われています。ご存知のとおり、秋田県は「がん」による粗死亡率が平成9年以来、全国で最も高くなっています。「がん」は早期に発見できれば、治癒率は高くなります。早期発見・早期治療のためには、定期的に検診を受けることが大切です。
 このコーナーでは、各部位に発症する「がん」について、それぞれ専門医より早期発見・早期治療につながる情報を紹介していきます。


はじめに
 子宮のがんは子宮頚がんと子宮体がんの2つに大別されるが、図に示すように、その発生機序、組織型は全く異なっており、別個のものとして取り扱う必要がある。その中で、今回はワクチン接種が開始され注目を集めている子宮頚がんについて、その予防対策に重点をおき概説する。

子宮頚がんの疫学
 子宮頚がんは女性の罹るがんのなかでは乳がんについで第2位であり、年間およそ15000人が発症し、3500人が亡くなっている。子宮頚がんに特徴的なことは罹患年齢が30〜40歳と若く、20代後半〜30代前半で近年増加傾向にあることである。この年代は妊娠時期と重なることから「マザーキラー」とも呼ばれ、不妊・育児などとの複雑な問題を提起している。

子宮頚がんの原因
 2008年にノーベル賞を受賞したzur Hausen博士により子宮頚がんの発症に発がん性のHPV(ヒトパピローマウィルス)が関与していることが解明された。HPVは皮膚や粘膜に存在するありふれたウィルスで、100種類以上報告されている。そのなかで、15種類(1618313335455258型など)ほどのウィルスが子宮頚がん発症に関与しており、発がん性HPV(ハイリスクタイプHPV)と呼ばれている。なかでも世界的には16型、18型の頻度が高く、この2つの型がおよそ70%を占めている。タイプの割合には地域差があり、本邦では16型、18型の割合が他国に比較し60%と低く、52型、58型が多いという特徴がある。

子宮頚がんの進行期
 HPVは子宮膣部の扁平上皮に感染しやすく、性交渉のある女性では容易に感染する。しかし、HPVに感染してもほとんどの場合、自然排出される。長期間感染し一部細胞内のDNAに取り込まれると、細胞は異型性を示すようになり、数年から数十年かけて癌化すると考えられている。それ以降は表に示すように進行していく。子宮頚がんはIa期までに発見されれば、円錐切除術などの子宮温存治療でも95%以上の治癒が望めるが、Ia2期以上に進展していると、妊孕性を保つ治療ができなくなる。そのため、いかに早期に発見するかが重要である。


子宮頚がんの一次予防と二次予防
 子宮頚がんに対するがん対策は
1)HPVワクチンによる一次予防
・・・子宮頚がんそのものの発生を予防する。
2)子宮がん検診による二次予防
・・・少なくとも0期前に発見する。
の2本立てである。先述したように原因がHPVであること、また上皮細胞の異型性を経て数年かけて癌化するという特徴から、ワクチンによる一次予防が可能で、そのうえで検診をしっかり施行すれば、少なくとも浸潤癌の頻度を激減させることができる。ワクチンと検診を85%以上に行えば、表題のとおり、現在の浸潤がんのおよそ95%を予防できると推定されている。
●HPVワクチン
 本邦では16型と18型に対する遺伝子組み換えL1蛋白を増殖させたサブユニットワクチン(サーバリックス)が認可され、既に投与が開始されている。投与は初回、1ヶ月後、6ヶ月後の計3回で、費用は1回、およそ15000円で総額45000円である。ワクチンの問題点として、高額であること、現在使用されているワクチンが16型、18型の2価のみのため、他のHPVをカバーできないこと、が挙げられる。これらの問題に対し、現在、公費助成が各地で開始され、秋田市でも中学1年生から高校1年生を対象に23年2月1日より公費助成が開始されている。また、16型、18型以外のHPVに対する多価ワクチンの研究もすすめられている。

今後の課題
 本邦ではHPVワクチンの公費負担や接種の状況が海外に比較して著しく遅れている。また検診受診率も欧米諸国(およそ70〜80%)に比べ著しく低い(本邦:およそ25%)。子宮頚がん撲滅のために、これら予防のシステム作りや啓蒙活動が急務の課題である。

プロフィール

 市立秋田総合病院 産婦人科産科科長 福田 淳

 昭和59年に秋田大学医学部医学科を卒業後、同大学付属病院産婦人科、秋田赤十字病院産婦人科での研修、平成元年に秋田大学大学院医学研究科博士課程を修了、秋田組合総合病院産婦人科に勤務する。平成8年にブリティッシュコロンビア大学留学、秋田大学付属病院産婦人科勤務を経て、平成21年に市立秋田総合病院産婦人科産科科長に就任し、現在に至る。







秋田県国民健康保険団体連合会